「何気ない瞬間を特別にする」ことをテーマとして、毎日自由気ままに空や景色の写真を撮っているフォトグラファーの石塚早穂子。
空は毎日違う顔を見せてくれるが、すぐに移り変わるため、できるだけ「いいな」と思った瞬間を逃さないよう心がけているという。スマホと一眼カメラの両方で撮影をするが、夕暮れ時のピンク色の空はスマホのカメラではオレンジになってしまうため、夕暮れ時は一眼カメラを使っていると彼女なりのこだわりを語った。
彼女が空の写真を撮り始めたのは高校2年生の夏頃からで、それ以前の日常の記憶はほとんどないという。ビッグイベントのような特別な出来事は覚えているが、それ以外の日常での場面を思い出そうとしてもほとんど出てこないそうだ。高校生までの成長期間だったからなのかもしれないが、特に景色を見て感動したり、心が温まった感覚もなかったが、写真を撮り始めてからは毎日が小さな感動に溢れていて、たくさんの日常の瞬間を大切にできている気がしていると話した。
景色や空は毎日毎時間移り変わって行くからこそ、案外覚えていられず記憶に留めておけるのはほんの少しである。それでも、その一瞬を写真として切り取ることで一瞬の感覚を思い出すことができる。写真は記憶と感覚を呼び起こす引き出しなのだと彼女は言う。
最後に自身の活動に対し、「意識的に空に目を向けてみると、特別できれいな景色だなと思うのですが、大抵その特別を毎日感じるんです。私は、何気ない風景を特別にするのは私たちの気づきだと思ってます。日常生活に転がっている一瞬を大事にできる人になれたら、きっと世界はもっときれいになって、毎日がもっと楽しくなるんだろうなと思いながら、毎日写真を撮っています。」と写真への想いを語った。
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石塚 早穂子
高校生フォトグラファー
色彩鮮やかな空の写真をメインにインスタグラムにて不定期投稿している
散歩が趣味で将来は世界中を旅したいと思っている